インデックス投資歴15年の著者が書く「お金は寝かせて増やしなさい」インデックス投資のコツ、メリット・デメリット、実践方法、15年の投資実績が書かれた解説本です。世界に分散&長期ほったらかし投資手法。
こんな人におすすめ
・毎月一定額を積み立てることが出来る人
・老後資金を貯めたい人
・コツコツ長期投資が苦にならない人
・投資する時間がない人
読むとこう変わる
・インデックス投資の現実が分かる
・インデックス投資の長所・短所が分かる
・投資にほとんど時間がかからない
・長期投資のリスクについて知ることが出来る
水瀬ケンイチさんの紹介
水瀬ケンイチさんは、会社員で働く傍ら、インデックス投資を15年続けています。日本で最初にインデックス投資を始めた人といっても過言ではありません。FC2ブログで長年投資ブログを更新していて、メディアにも取り上げられた経験のある方です。
水瀬ケンイチさんの本
「お金は寝かせて増やしなさい」を読もうと思ったきっかけ
アマゾンの高評価ランキングの中から何となく。「寝かせて増やす」って、何だろう?どんな手法が書かれているのか?と最初は思いました。
「お金は寝かせて増やしなさい」の要約
インデックスファンドに投資して15年になる著者の体験記&インデックス投資の指南書
第1章 インデックス投資とは
インデックス投資とは何かについて説明がされている
インデックス投資のメリット
・少額から始められる
・世界に分散投資が出来る
・金融機関がつぶれても資産は守られる
・アクティブファンドよりインデックスファンドの方が運用成績が良い
インデックス投資のデメリット
・保有しているだけで手数料がかかる
・すぐには増えない。大きな利益を上げるには何十年もかかる。
第2章 インデックス投資の実践
投資成績は、ポートフォリオ(資産配分)でほぼ決まる。
自分のリスク許容度に合ったポートフォリオにする。
基本は、定期的に毎月一定額を積み立てるドルコスト平均法。
分散投資して、買ったら持ち続ける(バイ&ホールド)。
証券会社の「投信積み立てサービス」を利用して毎月積み立てる。
年に一回リバランスをする。
第6章 出口戦略
将来の株価は予測不可能。ゆえに将来のリターンはコントロール出来ない
リアロケーション
予測不可能な未来に対し、資産配分を安全資産が多めになるように配分しなおす。
定率での現金化
定額ではなく、定率で資産を現金化する
「お金は寝かせて増やしなさい」を読む前の私
本を読むまで、インデックス投資について書かれている本だとは知らなかった。インデックス投資の本だと知っていたら、きっと読まなかったと思う。理由は、インデックス投資は、お金を増やすというより、減らさないためのもの、例えば、世の中がインフレになって円の貨幣価値が下がったときの為のリスク回避などの意味合いで投資するものだと思っていたから。
私は、インデックス投資を5年ほどやってみた経験はあるが、短期・中期的にはそれほど増えないので、資産が少ない私には、あまり魅力的な投資方法とは思えなかった。
「お金は寝かせて増やしなさい」から得た気付き
インデックス投資は、数十年かけて資産を形成していく投資手法
「短期的に自己資金を使って、お金を稼ぎたいと考える人には不向き」
「毎月一定額を積み立てに回わせる余裕資金のある人にはおすすめ」
という認識は以前からあり、これはこの本を読んでも変わらなかった。
自分のリスク許容度を考えるよいきっかけになった
今回、この本を読んでよかったと思ったのは、著者が15年インデックス投資を続けていく途中で、リーマン・ショックや東日本大震災という未曽有の金融危機があったということ。リーマン・ショックの時、著者の資産価値はマイナス53%と、約半分になりました。
しかし、2017年の時点で、15年間積み立てた元本が150%増となっているとのこと。長期投資の期間内には、一時的に含み損になることもあるということは知っていたが、ここまでひどいとは思ってもいなかった。
もし、自分ならリーマン・ショック級の大暴落の時、著者のように自分を信じて、ホールドできたかどうかを改めて考えるきっかけをこの本からもらった。
インデックス投資を続けるには
大暴落を目の当たりにして、それでも投資を続けていくためには「インデックス投資でリターンが得られるという本質的な部分を十分に理解して腹に落とし込んでおくことが大切」という著者のメッセージが心にささりました。
「お金は寝かせて増やしなさい」を読んだ後のTODO
支出を減らす
余裕資金を捻出する
ポートフォリオを作ってみる