「大家さんと僕」は、ひょんなことから2階に住むことになったお笑い芸人と、セレブなオトボケ大家さんとのほっこりする日常を描いた漫画です。大家さんと矢部さんが、お互いに思いやり、交流を温めていく姿が素敵です。
矢部太郎さんの紹介
お笑いコンビだった「カラテカ」の元ボケ担当。お父さんは絵本作家のやべみつのりさん。矢部さんはお笑い芸人として、いじられキャラな仕事の他、舞台などもこなす。気象予報士の資格も持っています。
大家さんは、実在の人物に脚色を加えて、より面白いキャラを矢部さんが作ったそうです。「大家さんと僕」は、2018年4月に「第22回 手塚治虫文化賞 短編賞」を受賞した作品です。
「大家さんと僕」を読もうと思ったきっかけ
アマゾンで、「大家さんと僕 これから」が評価が高かったので、前作から読んでみたかった。
↓矢部太郎さんの本
「大家さんと僕」と僕(番外編本)(2冊目)
大家さんと僕 これから(3冊目)
↓「大家さんと僕と僕」の書評はこちら
↓「大家さんと僕 これから」の書評はこちら
「大家さんと僕」のあらすじ
おかえりなさい
おひとり暮らし
大家さんの部屋
ライトとおやき
おすそわけ
うどんとホタル
初めてのケンカ
誕生日のサプライズ
以下省略。
登場人物
主人公
矢部太郎…お笑い芸人。売れないゆえ、いじられキャラな仕事もこなさなければならないというジレンマに悩む。
大家さん…87歳。伊勢丹が大好き。2,000円の明太子をタクシーで伊勢丹に買いに行く、ぶっ飛んだ方。(/・ω・)/
その他の登場人物
芸人の先輩…矢部さんに遺産相続という入れ智慧をする。
入江くん…矢部さんの漫才コンビの元相方。
のちゃん…矢部さんの後輩芸人。
仕事で共演した女性…矢部さんの片思い相手。
テレビのトーク番組の司会者。大家さんを気に入る。
大分のえみちゃん…大家さんの知り合い。
大家さんの甥…家をリフォームしてくれた。
あらすじ
舞台は新宿のはずれのとある一軒家。矢部太郎は、大家さんの2階で暮らし始めてから8年になる。大家さんは昔の人なので、昔ながらのご近所さん付き合いで、矢部さんにあれこれと世話を焼く。
始めは煩わしいと感じていた矢部太郎さんだが、大家さんの優しい、人懐っこい性質に徐々に打ち解け、大家さんとの生活を大切にするようになる。
「大家さんと僕」の感想
出版社とかの「大家さんと僕」紹介ページ見たら。
僕を俳優と勘違いしている……。
って書いてあるけれど。(・へ・)
本当は。
「俳優さんかしら」
という大家さんに、
「はい」
ってウソついてた。矢部さん!(; ・`д・´)
「昨日お飛びになられてましたね」
「プロレスラーが矢部さんをぶん投げて、世界新記録を狙う」という企画のバラエティー番組を、たまたま見た大家さん。
俳優が「プロレスラーにぶん投げられる」という事実に大家さんは、疑問を抱かないのか?と疑問に思う私。(;´・ω・)
だって、福士蒼汰がプロレスラーに投げられるとか。
ないやん、普通。(^_^;)
「はぴぃばすでい とぅ やあべさあん」
と大家さんが、持ってきたのは、大家さんの手作りのおはぎ。
とそこまではいいが…。
刺さっていたのは、仏壇のろうそく。(/・ω・)/
ロウソクには違いないけど…。
間違ってないけど、なんか違う… (;´・ω・)?
「毎日することなくて…この前テレビで矢部さん見たわ。かっこよかったわ、お飛びになられてて」
入院した大家さん。
「うちのお二階に住んでる俳優さんです。ドラマでお飛びになられてたの。握手どうぞ!」
看護婦さんに矢部さんを自慢する大家さん。
それって、ドラマに見えた?ほんとに?(´-ω-`)
ちなみに「人間ペットボトルロケット」っていう企画らしいけど。
好きなシーン
大家さんとのランデブー
大家さんは矢部さんを連れて、京王プラザの中華や、伊勢丹のコース料理などの会食をするのを楽しみにしています。矢部さんも地下街での大家さんの買い物に付き合ってあげたり、優しいです。二人の食事のシーンは、私のお気に入りの一つです。
大家さんの部屋
大家さんのお部屋は、畳なのですが、インテリアは優雅な足つきの洋風家具で、ティーポットが10個もあって、とっても素敵です。矢部さんのイラストがヘタウマな感じで、それがとっても可愛らしいです。大家さんの部屋のイラストの部分だけ切り取ってお部屋に飾りたいくらい。
大家さんから影響を受けた部分
大家さんのお茶の時間
優雅な大家さんの日常には「お茶の時間」があります。大家さんはお菓子に合わせて、コーヒーや紅茶、日本茶など飲み物を丁寧に選びます。大家さんが寝る前に飲むのは、ほうじ茶と決まっていて、理由は、カフェインが少なくて、テアニンというリラックス成分が入っているので、よく眠れるからとのこと。
大家さんがほうじ茶を飲むイラストを見ながら、私もほうじ茶を飲んでます。毎日の生活で意識して「お茶の時間」を作るようになりました。大家さんを見てると、お茶が美味しく感じられるから不思議です。( ˘•ω•˘ )
ロマンティックなお話
遠い昔、名前がペアになった人とダンスをするというゲームで、大家さんが山崎富栄、大家さんの初恋の相手が太宰治。二人はダンスをした後、それきり。それぞれ別々の人と結婚。
87歳になって、初恋の人と再会。食事の約束をした。その会食の場所は…。太宰治と山崎富栄が入水した玉川上水。
大家さんは、ロマンチストで、センスがいいなぁと思いました。
大家さんと矢部さんへ
大家さんは2018年8月23日にお亡くなりになりました。その前に、九州の知覧へ旅行に行っておいて良かったね!(・o・)
知覧は、大家さんが死ぬまでに一度行っておきたかった場所。矢部さんは、「一緒に行ってあげましょうか?」って言ってあげて本当に良かったです。でも、87歳で九州まで行くってすごいです!大切な思い出が出来て良かったね。
しかし、一緒に旅行行くって、どんだけ大家さんラブなん?(#^.^#)
大家さんと僕(1冊目)
「大家さんと僕」と僕(番外編本)(2冊目)
大家さんと僕 これから(3冊目)