「大家さんと僕と僕」は、矢部さんを取り巻く周囲の方々が書いた「大家さんと僕」の書評や、矢部さんとのエピソード、矢部さんへのインタビューや、矢部さんが描いた漫画の本です。
矢部太郎さんの紹介
前作「大家さんと僕」は、78万部のベストセラーとなりました。
矢部さんは、大家さんの洋服を描くときに、美智子さまのファッションを参考にしたそうです。洋服の襟や袖を可愛らしく描いたり、ちょっとしたところに矢部さんのこだわりがあります。
↓矢部太郎さんの本(2冊目)
大家さんと僕(1冊目)
大家さんと僕 これから(3冊目)
↓「大家さんと僕」の書評はこちら
↓「大家さんと僕 これから」の書評はこちら
大家さんの紹介
大家さんは、新宿のはずれの一軒家に一人でお住いになっているご高齢の女性です。実の兄が生前住んでいた2階を矢部さんに貸しています。
好奇心旺盛で、人が好き。90歳近いご高齢ですが、外食や読書などを楽しまれ、ご自分で料理もされます。
ですが、2018年8月23日にお亡くなりになりました。
「大家さんと僕と僕」を読もうと思ったきっかけ
世間で話題になっているから。前作「大家さんと僕」がとても面白かったから。
「大家さんと僕と僕」の要約
「大家さんと僕」番外編
「大家さんと僕」とわたし
「大家さんと僕」と僕
本の構成は、矢部さんが描いた漫画、他の人が描いた寄稿、読み物の3部構成になっています。
「大家さんと僕」番外編(漫画)
矢部さんのカラー描き下ろしや、「大家さんと僕」にまつわる話、矢部さんと矢部さんの周囲にいる人々との交流を、「○○さんと僕」という題名で、矢部さんが漫画に描いています。
「大家さんと僕」とわたし(寄稿)
矢部さんの周囲にいる方が書いた、「大家さんと僕」の書評と、矢部さんにまつわるエピソードです。
「大家さんと僕」と僕(読み物)
矢部さんと周囲の方との対談や、漫画に登場する実在人物へのインタビューなど。
「大家さんと僕と僕」の感想
この本は、矢部さんの漫画に対する、他の人が書いた書評であったり、矢部さんへのインタビューだったりが書いてある本なので、矢部さんのファンでないと読んでも面白くないと思います。
有名人が書く書評
私は、矢部さんのファンでも何でもないけれど、他の人が書いた書評が、すごく勉強になりました。書評ってこういう風に書くんだぁ。って思いました。さすが、作家さんや、芸人さんたち、表現のプロが書いた書評はどの人のを読んでも面白いです。
矢部太郎さんのピュアな視線と
大家さんのたたずまいが化学反応をおこして
えもいわれぬあたたかい世界が生まれました『大家さんと僕』をよむと
ガチガチだった心の筋肉が
やわらかくほぐれていくのです。ほろほろととけていくスイーツみたい…
漫画家 里中満智子さんの書評。
まるで、テレビCMのコピーみたい。
お菓子食べたくなってくる。(・´з`・)
大家さんと僕を読むと
大家さんとお話したことがあるような
手をつないだことがあるような
そんな気がしてなりません。矢部さん、ステキな大家さんに
本を通して会わせてくれて
ありがとうございます。
漫画家 世紀末さんの書評。
世紀末さんは、心身ともボロボロだった時にこの本に出会ったそうです。
他の方もおっしゃってましたが、矢部さんの漫画を読むと、まるで大家さんと以前から知り合いだったような錯覚に陥ります。
もう大家さんが現実の世界にいなくなってしまったので、ぼくもそういうことを言えるのだけれど、「それはもう恋愛ではないのですか」と軽はずみなふりをして声をかけてみたかった。
もちろん、そんなことしないし、たぶんそれは恋愛じゃないのだけれどね。
糸井重里さんの書評。
大家さんと矢部さんとの関係を、恋愛とか愛と書いていらっしゃった方も多かったです。大家さんと矢部さんの関係は、大家さん自身も「血のつながらない親族」と3作目の「大家さんと僕これから」の中でおっしゃっていました。
この作品は、平和な日常こそが幸せであると感じさせてくれる。
そしてたろうならではの誰も傷つかない笑いと
たろうだから描けるふわっとした感動に溢れている。
「品川庄司」の品川祐さんの書評。
文章を書くのが仕事でなくても、
こんな素敵な書評が書けるのはすごいですよね。
大家さんの「ホタルもいたの あの川に」という言葉と、それによって違う光景が広がっていく描写に、読むたびにはっとして、強く揺さぶられます。
作家 村田紗耶香さんの書評。
「うどんとホタル」は読者からの評価が高い作品です。風の強い日に飛ばされそうになりながら、二人でおうどんを食べに行くお話で、ホタルが飛ぶシーンが幻想的で素敵な作品です。私も大好きです。
大家さんと伊勢丹でランチするのも、一緒に旅行に出かけるのも、「オモロイ話、転がってるやろ~」といった芸人ならではの下心からではなく、純粋に楽しいからというのも伝わってきました。
「おぎやはぎ」の矢作兼さんの書評。
矢作兼さんは、大家さんが椅子から立ち上がれなかったのを、さりげなく誤魔化すシーンが好きだとのことで、私もそのシーンは好きです。
日常生活でふと起こることだけれど、誰もが見過ごしてしまいがちなシーンで、こういった題材を漫画に出来るのは矢部さんならではですね。
私が好きなシーン
「伊勢丹ランデブー」の二人で懐石を食べているところ。秋の季節が感じられる献立で、大家さんが、見るからに食の細い矢部さんに、どんどん食べ物をあげるシーン。
季節が感じられて、二人で美味しいもの食べて、楽しい雰囲気が伝わってきて、私も同席して食事した気分になります。
芸人仲間
さんまさんの神対応って有名ですよね。
明石家さんまさんの誕生日に、矢部さんが、さんまさんの似顔絵を描いてプレゼントしたら、カラテカの二人にお礼として1万円ずつくれたそうです。
「たなからボタ餅」的な1万円。
なんでもやってみるべきですね。(^_^;)
他には、今田耕司さんも、後輩には優しいみたいです。
大家さんと僕(1冊目)
「大家さんと僕」と僕(番外編本)(2冊目)
大家さんと僕 これから(3冊目)